アルギニンの含有量が多い食品
アルギニンの驚異的な健康効果を知った方の中には、サプリではなく食品で摂取したいと考える方もいらっしゃいます。まさに私も最初はサプリ否定派で、食事から摂った方がいいと思っていました。
アルギニンは普段の食事から摂取することも十分に可能ですが、1日の必要摂取量である6〜7gを毎日食事だけで満たすのは至難の業です。実際、日本人の大半は必要量の60%程度しか食事から摂れていません。
アルギニンの健康パワーに目覚めた私は、最初はアルギニンを食事で摂取しようとし、アルギニンを多く含む食材をリストアップしました。
アルギニンを多く含む食材は、大豆製品や鶏肉、エビ、レーズン、玄米、アボカドなどが該当します。調べてみると結構身近な食材ばかりで、入手困難なものはありません。ところが、食事からだけのアルギニン摂取は効率的ではないことが分かりました。
アルギニンを食事だけで満たすのは難しい
例えば大豆製品の中でも特にアルギニン量が多いのは高野豆腐です。ただ高野豆腐のアルギニンを効率的に体内に吸収させるには、海苔などビタミンB6も同時に摂取しなければなりません。
肉類で最もアルギニンが多い鶏肉も、脂肪が酸化してしまうとアルギニンの働きが阻害されてしまいます。水で調理するよりも脂質酸化量が減る醤油に漬け込み、加熱方法も炒めるのではなく蒸すと効果的だそうです。
エビ類の場合、消化吸収を促進する為にすり身状で食べるなど、ちょっと調べただけでもとてもこんなことできないとギブアップしてしまいました。食事で狙う栄養素を摂取する為には、プロの栄養士さんレベルの知識と調理テクニックが必要だということが分かったからです。
アルギニンの効果を最大限に引き出す為には、目的に応じた摂取量とタイミングを守ることが重要だというお話をさせてもらいましたが、共働きで働いている我が家では、食事の用意に大きな時間を費やすわけにはいきません。
私の結論としは、アルギニンは「普段の食事とサプリ」が最も効率よく摂取できる方法だと考えています。数あるアルギニンサプリメントを研究を私なりにしつくした結果、「最強」と判断したドクターズチョイスの「L-アルギニン5000プラス」も一時期は品切れ状態が続いていましたが、定期購入するようにし毎日摂取しています。
レッドブルはアルギニン効果がない?!
ちまたではアルギニン人気の影響もあり、いわゆるエナジードリンクも売れ筋商品になっているようです。特にレッドブルの売れ行きが全世界的にも好調だといわれますが、レッドブル1本分にはアルギニンが222mg含有されています。222gではありませんよ、たったの222mgです。
もう一度1日に必要なアルギニン摂取量のおさらいしましょう。WHOでも1日あたり6gから7gをアルギニン摂取量の目安としています。美容・健康効果を求めるなら、更に2〜5gのアルギニンをサプリメントで追加したいところです。
222mgはグラム換算すると0.222gで、とてもアルギニンサプリとしては役割を果たしていないことが分かります。それなのに1本250mlで275円もの値段です。コストパフォーマンスの悪さを突っ込まざるを得ません。
アルギニンは一定量以上を継続して服用し、初めて狙う効果を実感できます。レッドブルを毎日大量に飲んでも胃がおかしくなるぐらいで、とても「ココロ、カラダ、みなぎるエナジードリンク」というキャッチフレーズのようにはいきません。
そのほかアルギニンと相性がよい、必須ともいえるシトルリンが含まれていない、砂糖などの余計な添加物が目立つなど、レッドブルの問題点は色々目につきますが、最大の問題点はアルギニン含有量が圧倒的に足りないことです。
食事からも十分に摂ることができないアルギニンを毎日欠かさずに摂取するには、やはりサプリに頼るのが一番確実です。食事で無理に摂ろうとあれこれ考えるストレスもなくなります。